結果だけじゃない。過程にも価値がある〜キャップがアートになるまで〜【霧島のローカルヒーロー第2弾】

霧島でプラスチックキャップから作品を生み出す髙山 元気(たかやまげんき)さん

出身:鹿児島県薩摩川内市

経歴:大学卒業後、東京でWEBデザインの仕事を始める。
その後、鹿児島に移住し、霧島市へ。

現在はデザインの仕事をしながら、
ペットボトルキャップを使ったアート活動にも取り組んでいる。

https://reprise.jp→株式会社Reprise

ゴミが作品になる

ペットボトルのキャップ。
飲み終わったあと、どうしていますか?

ほとんどの人は、そのまま捨ててしまうと思います。

でも、そのキャップからアート作品を作っている人がいます。
霧島市で活動する髙山 さんです。

キャップを細かく砕き、熱で溶かし、形を作っていく。
そうして、ゴミだったものが新しい作品に生まれ変わります。

きっかけはワークショップ

この活動を始めたきっかけは、2020年のワークショップでした。

南さつま市で開かれていた、
ペットボトルキャップを使った器づくりの体験です。

そこで髙山さんは、
ゴミが新しいものに変わる瞬間を見ました。

「これは面白い」

その体験がきっかけで、
プラスチックアートに挑戦することを決めました。

最初はうまくいかなかった

活動は、最初から順調だったわけではありません。

最初は、砕いたプラスチックを型に敷き詰めて作る方法でした。
思うように形にならないこともあったそうです。

それでも試行錯誤を重ねていく中で、
少しずつ作り方も変わっていきました。

今では、溶かしたプラスチックの塊から形を削り出すなど、
表現の幅も広がっています。

「作れるものが増えていくこと自体が楽しいんです。」

完成した作品だけではなく、
作っていく途中の時間も大切だと話してくれました。

活動は少しずつ広がった

活動を続けていると、思いがけない広がりもありました。

イベントやSNSを見た人から、

「キャップあるけど使いますか?」

と連絡が来ることもあったそうです。

神奈川県のカフェから声がかかり、
お店で使うシートを制作したこともありました。

一つの小さな活動が、
少しずつ人とのつながりを生んでいきました。

気づいたら、一緒につくっている

霧島市には、移住してきた人やUターンしてきた人も多く、
さまざまなバックグラウンドを持つ人が集まっているそうです。

革で作品をつくる人。
木で家具をつくる人。

それぞれが、自分のやりたいことを仕事にしています。

普段は別々に活動していて、
いつも一緒にいるわけではありません。

でも、何かをつくるときになると、
違う分野の人たちが自然と集まって、
ひとつのものを一緒につくっている。

深く関わりすぎないけれど、
必要なときにだけつながる関係。

霧島には、そんな少し自由で、
ちょっと楽しそうな関わり方がありました。

実際に体験してみて感じたこと

今回のインタビューにあたって、実際にプラスチックアートのワークショップにも参加しました。

ペットボトルのキャップを細かく砕き、カラフルなチップ状にしていきます。
それを熱で溶かしていくと、だんだんやわらかくなり、ソフトクリームの機械から出てくるアイスのような状態になっていきます。

それを型に入れて形を整えると、ひとつのお皿が完成します。

さっきまで「ゴミ」だったものが、
自分の手で形を変えながら、少しずつ「作品」になっていく。

その変化を目の前で見たとき、
思わずワクワクしたのを覚えています。

同時に、身近なものでも、関わり方や作り方によって
まったく違う価値を持つものに変わる可能性があるのだと感じました。

中高生のみなさんへ

最後に、中高生へのメッセージを聞きました。

「今は常識が通用しない時代だと思っています。
だからこそ、自分の意志を持っていないと生きづらいと思うんです。」

社会に出ると、自分の考えを否定されて落ち込むこともあります。

でも、それは誰でも同じです。

「大事なのは、へこんだときにどう回復するか
自分なりの回復方法を見つけることだと思います。」

作品ができるまでにも、
たくさんの試行錯誤があります。

うまくいかないこともあります。
遠回りに感じることもあるかもしれません。

でも、その時間があるからこそ、
少しずつできることが増えていきます。

結果だけで物事を考えてしまいがちですが、
完成したものだけではなく、

その途中の過程にも価値があるのかもしれません。

インタビューを終えて

今回の取材・記事制作は、東京と石川から来た二人の女子高生で行いました。

高山さんの話を聞いていて、印象に残ったのは、作品ができるまでの時間でした。

最初から思い通りに作れるわけではなく、試行錯誤を重ねながら少しずつ形になっていく。
その過程を楽しんでいるように感じました。

学校生活では、テストの点数など、どうしても結果に目が向きがちな場面も多いと思います。

でも今回の取材を通して、
結果だけではなく、その途中の過程にも目を向けてみると、少し違って見えるのかもしれないと感じました。

そんな視点が、中高生のみなさんにも少し届いたら嬉しいです。

▶︎ 動画はこちらhttps://www.instagram.com/reel/DWc_saYDQfh/?igsh=emd3dWoxcXV1eHZk

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