温泉の概念を変えるオーナー【霧島のローカルヒーロー第3弾】

霧島のローカルヒーロー第3弾。

肥薩線沿線には、日当山温泉、安楽温泉、新湯温泉など、数えきれないほどの温泉地が。
そんな霧島の中でも、妙見温泉の一角にある『湯治の湯 妙見館』には、少し変わった経歴を持つオーナーさんがいます。

妙見温泉についてはこちらから↓
info@妙見温泉 by 妙見温泉振興会(旧・妙見温泉観光協会)

~今日のローカルヒーロー~

名前:橘 翔士さん
出身:東京都、2019年に鹿児島県霧島市へ移住

獣医から宿泊業へ。

『獣医に戻るつもりはない。』

橘さんの最初の職業は獣医でした。2年間、青年海外協力隊としてザンビアで獣医として働き、その後は山口県の米海兵隊岩国航空基地(米軍基地)でキャリアを積みました。

橘さんの親戚である妙見館への宿泊者が地域の衰退などをきっかけに減少していました。その衰退を見て、2019年に鹿児島に移住し妙見館を継ぐことを決意。

新型コロナウイルスの蔓延や水害被害を乗り越え移住から3年経った2022年に妙見館を新たにリニューアルオープンさせました。

獣医という仕事は好きだった橘さん。しかし、研究者気質の強い働き方や、「獣医」という職業への過度な評価に違和感を感じていたといいます。その一方で宿泊業は、「プラスのものを、もっとプラスにする仕事。」この違いが、橘さんにとって大きな意味を持っていました。

私は取材をしながらこんなことを思いました。

『頑張って免許を取ったのに、やめるなんてもったいない』

私だったら絶対にやめないと思います。今まで頑張った時間が一瞬で消えるから。
でも、橘さんは違いました。

『高校生時代に大学の学部を決め、仕事を決めるのはとても難しい。だから、仕事・転職は日常的に柔軟でいい。』


この話を聞いて、ものごとに囚われず自分がやりたいことをやることで、自分の新しい世界を見つけることができると感じました。

妙見館を『日常の一部』に。

温泉は1泊2日でおいしいものを食べて、休む贅沢な文化になりつつあります。しかし、橘さんが目指す温泉は『一歩先の日常。』

みなさんは温泉にどんなイメージを持っていますか?ゆっくり休む場所、おいしいものを食べる場所。多くの人は1泊2食が付いた少し贅沢な旅行だというイメージがあると思います。

このイメージが、温泉を少し遠い存在にしているのではないかと橘さんは感じています。そんな橘さんが目指す妙見館の第一の目標は

『最もカジュアルに温泉を身近に感じてもらう』

こと。平日の仕事帰りに温泉に入り、そのまま泊っていく。旅行ではなく一歩先の日常として温泉を利用してもらうことが妙見館の目指すビジョンです。

また、橘さんは『毎月海外に行く』という目標もあります。学生時代から海外が『本能的に』好きで今までに40か国以上を巡ったそう。温泉を経営しながら、世界で出会った人の話を、妙見館で出会う誰かに伝える。そんな“人と人がつながる場所”をつくることも、橘さんの目指す姿の一つです。

中高生へ伝えたいこと

『霧島』という立地を意識しながら、いろんな人と関わり自身の興味を見つけていく

国内9番目の利用者数を誇る鹿児島空港。東京へ行くよりも上海へ行く方が近い位置にあり、アジアへのゲートウェイになっています。中高生には、海外への玄関口が市内にあり外の世界を意識してほしいと橘さんは願っています。

さらに橘さんは、好き嫌いで決めずにいろんな人とどんどん話してほしいと話していました。妙見館は地元だけでなく、県外や海外からたくさんの人が訪れる場所。だからこそ霧島は、“視野を広げられる場所”なのかもしれません。

インタビューを終えて

私は橘さんに取材をさせていただき、興味を持ったものにいろいろ挑戦したいと思いました。
1つの仕事や分野を1回決めたらずっといなきゃいけない。そんなこと誰が言ったんでしょうか。

人生はもっと自由でアクティブでいい。どんなことに挑戦したっていい。

橘さんが今後妙見館にこんなものを作りたいと話していた時、すごく楽しそうに笑顔で話をしてくれました。きっと自分が楽しいと思うことに出会った時、自然と笑顔になるのだと思います。私もいろんな人に出会い、いろんな経験をして、いつか自分がこれだ!と思うものに出会いたいです。

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